誤解が多い糖尿病の激増理由
中高年を中心にメタボリック症候群が増えています。メタボは、主に運動不足や肥満が原因で、内臓脂肪から病気の原因遺伝子が放出されて、成人病の危険を高めます。その一つが糖尿病です。糖尿病は何かと誤解されている病気です。例えば「糖尿病は遺伝する」という説。糖尿病やその予備群は、約2,000万人と推計されていて、正確な記録が残る1955年と比べると罹患者が実に40倍近い人数です。糖尿病は感染しないため、遺伝では40倍になる説明がつきません。
また、糖尿病は糖分の摂りすぎで起こる病気との誤解もあります。当時の日本人は、1人で年間120kgのお米を食べていましたが、最近は半分以下の約50kgです。
米の消費量が激減する中、反比例して糖尿病患者が激増する理由が、「ご飯などの糖質の摂りすぎ」ならば、昔の日本人は、みんな糖尿病を罹っていたはずです。
糖質エネルギーを筋肉で消費する大切さ
糖尿病の主な原因は、糖の摂取よりも運動不足です。運動不足と糖尿病がどう関係するかというと、体内に摂取した糖の7割は筋肉で消費されるために、筋肉でしっかりエネルギーを消費していれば、すい臓のインスリンとは独立した生理的メカニズムで糖が代謝されます。つまり、良く筋肉を使っていれば、すい臓には負担がかからないとても効率がいい代謝なのですが、運動不足で筋肉を使わないと、懸命インスリンを出して、鶏肉での糖代謝を促進しまうとします。その結果、すい臓は衰弱していく一方で、坂を転がるように糖尿病へと突入していくのです。世界で最も健康管理ができているNASAの宇宙飛行士でさえ、宇宙での2週間の無重力飛行で“超運動不足”を強いられ、地球に帰還すると糖尿病患者よりも血糖コントロールが悪くなっている状態になるのです。



